名古屋の味噌松風(八丁味噌使用)
地元特産のカクキューの無添加八丁味噌を使って仕上げた味噌松風が『名古屋の味噌松風』です。『銘菓 味噌松風』は蒸し羊羹との2層構造になっていること、味噌は白味噌だけを使用していることの2点が大きな特徴であり、この『名古屋の味噌松風』とは全く別のお菓子となっています。
茶人を中心に根強い人気があるこの味噌松風は、かなり以前から当店の主力商品として製造していますが、作り始めた当時は“赤だし八丁味噌”を使っていました。化学調味料で味付けがなされた“赤だし八丁味噌”を使うと、蒸し上がった生地の味がどうもしっくりこないことから、無添加の八丁味噌に代えました。今思えばわずかな違いかもしれませんが、この変更は正解だったと思います。ちなみに、愛知県岡崎市八帖町(岡崎城から西へ八帖の地点)で醸造されることから「八丁味噌」と名付けられていますが、正式には合資会社 八丁味噌(カクキュー)とまるや八丁味噌の2社だけが八丁味噌を名乗ることができるのです。そして合資会社 八丁味噌(カクキュー)は、NHKの朝の連続ドラマ「純情きらり」の舞台となりました。
すぐ左上の写真は、生地に入れる味噌を混ぜて柔らかくしている作業風景です。当店が使用する無添加八丁味噌は長期(2〜3年間)熟成タイプなので、色は限りなく黒色に近い焦げ茶色をしています。そして困ったことに非常に硬くそのままでは使えないので、少し水分を入れて柔らかく練る必要があります。これが結構な手間なのですが、これをしないとおいしいお菓子にはなりません。この作業は味噌どらや味噌まんじゅう製造時にも行います。そしてふっくらと蒸し上がった味噌松風の表面に、けしの実を少しちらして焼いて完成します。
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